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第2章 きっかけ。

「コーヒーを...
知絵さんは どうなされますか」

『ハーブティー。
ローズヒップティーで』


私から 交わす言葉もなく 黙って、いきさつを 伺う。

程なく 飲み物が 運ばれて来る。

なぜか 居た堪らなくなり 口を 開く。


『お話を との事でしたが どの様な 事でしょう』

「急ぐ事も ないでしょう」


そう言い 滝野が コーヒーを 口にする。

仕方が無いので 私も ハーブティーを 飲み始める。



口内に ほのかな酸味が 広がった。