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初音さんの二十日間
第15章 【おまけ】柊二くんの初体験
「……っく、も、ダメ」

挿れて少ししたら体位を変えて…なんつう計画はどこかへ吹き飛んで、組み敷いた姿勢のまま俺の初めてはあっけなく爆ぜた。


まだ息の整わないまま、脚を絡ませ肩を引き寄せた。
小さなカラダ全部を俺の胸に抱き締めたつもりなのに、初音さんの海に包まれて揺られている気分になってしまう。

すごいな、セックスって。

今までだって何度も言葉で気持ちを伝えてきたし、唇でもって愛情の確認をしてきたはずだったけど。
それに応えてもらえることが嬉しくて、そのたびに俺は初音さんが愛しくて。

だけどいま感じているこの例えようのない暖かな気持ちは、カラダを繋げなければ得られない幸福感だよなぁ。

大好きな人が、いちばん無防備な姿で、いちばん恥ずかしい場所を預けてくれた。その事に感動してるんだ。


それにしても気が遠くなるほど気持ちが良かった。俺だけイッちゃったけど、初音さんの昇りつめたとこも見たかった。

だからもう一回したい。何度でもしたい。

「柊二くん」

ほらこの甘えたような顔。
初音さんも、もっと?

「腹へった」

ぶはーっ!
さすがだよ敵わねぇ!

ま、いっか。明日も明後日も…
これからずっと一緒なんだから。

俺、初音さんチの子だもんね。



【今度こそ、おしまい】

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