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奥様は淫乱女装ビッチショタ!
第2章 土曜日は猫可愛がり!
普段の鶯は女装ではない。登校時は太め縁の大きなメガネ、髪はポニーテールより下めで一くくり、服は大人しめだがよくある男の子で、ランドセルも青。
今日のランチ先はファミリー向け大型店舗で、同級生や近所の誰かに会う可能性もある。そんなとき、鶯は女の子のかけらも外に出さない。
ありふれたシャツに黒カーディガン、クロップドパンツ、スニーカー。山盛りに持ってきた肉を楽しそうにガンガン焼いている。平然としたものだ。
シャツの首もとで陰になる鎖骨のくぼみ、寒くもないのにカーディガンを着てきたのは腫れっぱなしの乳首を隠すため、そのせいで捲った袖から手首のキスマークが現れ、どういう経緯でそんなところにとつい記憶を手繰り、ついでに言えば剥き出しの白い足首が目の毒で、そのしなやかな脚を上った先に……
「どんどん食べてくれないと焦げちゃうよ、お兄ちゃん」
「ーーーっ、悪い、ちょっとぼんやりしてた」
「こんなとこでえろい顔しないで。僕まで思い出しちゃう」
鶯は目元を少し染めると、グラスを置いて手にジュースがかかったふりをして、手首のキスマークをぺろり、舐めた。
「そんなに見てたか?…見てたな。悪い」
両隣のテーブルは空いていて、料理の並ぶコーナーからも距離があるが、一応声は潜めている。しかし気はどうにも抜ける。
「したりない?」
「それはさすがにない」
「そう?ねえ知ってる、お兄ちゃん?夕食焼肉のカップルって、その後かなりの確率でラブホ入るんだって」
「そういうの、どっから仕入れてくるんだよ?女性セブンか?週刊ポストか?」
「ハズレ。an・an」
「勘弁してくれ」
「だからさぁ、これってそういうお誘いなのかなぁって」
「ラブホは行かんぞ。二十歳過ぎてからだ」
「誤魔化さなくていいのになー」
「あのなぁ」
皿を持って立ち上がりながら、距離を縮めて早口に囁いた。
「昨日しようがしまいが関係ないんだよ。俺はいつもおまえをえろくしか見れねぇんだから」
「~~っっ~な、にとってくるの?」
「サラダ。子供は肉ばっかりじゃなく野菜もたくさん食べなさい」
半ばムキになって生野菜大盛り皿を製作しながら、ふと鶯を見ると、背を丸めて胸を押さえ、膝まで擦り合わせている。
やっちまった感を覚えつつ戻ると、案の定真下な顔をちらりと上げ、涙目で睨まれた。
今日のランチ先はファミリー向け大型店舗で、同級生や近所の誰かに会う可能性もある。そんなとき、鶯は女の子のかけらも外に出さない。
ありふれたシャツに黒カーディガン、クロップドパンツ、スニーカー。山盛りに持ってきた肉を楽しそうにガンガン焼いている。平然としたものだ。
シャツの首もとで陰になる鎖骨のくぼみ、寒くもないのにカーディガンを着てきたのは腫れっぱなしの乳首を隠すため、そのせいで捲った袖から手首のキスマークが現れ、どういう経緯でそんなところにとつい記憶を手繰り、ついでに言えば剥き出しの白い足首が目の毒で、そのしなやかな脚を上った先に……
「どんどん食べてくれないと焦げちゃうよ、お兄ちゃん」
「ーーーっ、悪い、ちょっとぼんやりしてた」
「こんなとこでえろい顔しないで。僕まで思い出しちゃう」
鶯は目元を少し染めると、グラスを置いて手にジュースがかかったふりをして、手首のキスマークをぺろり、舐めた。
「そんなに見てたか?…見てたな。悪い」
両隣のテーブルは空いていて、料理の並ぶコーナーからも距離があるが、一応声は潜めている。しかし気はどうにも抜ける。
「したりない?」
「それはさすがにない」
「そう?ねえ知ってる、お兄ちゃん?夕食焼肉のカップルって、その後かなりの確率でラブホ入るんだって」
「そういうの、どっから仕入れてくるんだよ?女性セブンか?週刊ポストか?」
「ハズレ。an・an」
「勘弁してくれ」
「だからさぁ、これってそういうお誘いなのかなぁって」
「ラブホは行かんぞ。二十歳過ぎてからだ」
「誤魔化さなくていいのになー」
「あのなぁ」
皿を持って立ち上がりながら、距離を縮めて早口に囁いた。
「昨日しようがしまいが関係ないんだよ。俺はいつもおまえをえろくしか見れねぇんだから」
「~~っっ~な、にとってくるの?」
「サラダ。子供は肉ばっかりじゃなく野菜もたくさん食べなさい」
半ばムキになって生野菜大盛り皿を製作しながら、ふと鶯を見ると、背を丸めて胸を押さえ、膝まで擦り合わせている。
やっちまった感を覚えつつ戻ると、案の定真下な顔をちらりと上げ、涙目で睨まれた。