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恋のたまご、割るのはダレ?
第2章 ブラックヒストリーというやつ
オリエンテーションや研修でも――入社してからも、貴也の態度はいたって普通にみえた。
いや、むしろ親切が過ぎる……のだろうか?
何年もまともに喋っていなかったのに、あたりまえのように話し掛けて来たし、歓迎会では、ゆうみが腐女子である事を盛大に暴露しイジリ倒した。
面接のやらかしは広まっていたので、皆とくに驚きや嫌悪の反応もなく――
『いや面白い!期待を裏切らない新人が来たね!』
と褒められた。(のか?)
貴也は貴也で、頭脳明晰さや容姿に女子社員からの注目が集まり、女子が群がっていた。