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獣日和
第2章 ベッド上での甘い罠

そのまま部屋に入り、ベッドに寝そべると、ふみはすぐに眠ってしまった。
……異変に気づいたのは、時計の針が深夜1時を過ぎた頃。
首筋や頬から妙な違和感を感じ、ふと目を覚ました。
……何? 何かが触れて……くすぐったい。
「んっ……」
感触から逃げようと身を捩るも、何故か動くことが許されず、同時に腹部から暖かい感触を感じる。
その理由が何なのか、左右の耳元から声が聞こえてくるとすぐに分かった。
「ふみ、起きたのか?」
「あ、ふみちゃん、起きた」
ふみを挟むようにして、それぞれふみの左右に寝ている樹と桜太。
二人共ふみの腰に片腕を回し、目を覚ましたふみを見ると優しく微笑む。
「樹……? 桜太……? 何してるの……?」
自分のベッドに二人がいつの間にか寝ていて、体に腕を回していたと知ると、ふみは唖然とした。

