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獣日和
第2章 ベッド上での甘い罠
「う……二人共……」
二人に対してどんな態度をとって良いのか分からず、泣きそうになりながらぐっと歯を噛み締めた。
二人はそんなふみの頭を優しく撫でながら、穏やかに話し掛ける。
「ふみ、可愛い」
「ふみちゃんと出来て、幸せだよ」
その言葉にふみは一気に安心感が込み上げ、精神的にもドッと疲れたせいかすぐに目を閉じた。
耳元ではまだ話し声が聞こえてくるが、うとうとと襲いかかってくる睡魔に勝つことはなかった。
「今度は俺たちの番……ってふみ? 寝た?」
「ふみちゃん、まだ寝ちゃダメだよ! 結婚したくなるように、もっといっぱいしないといけないんだから!」
どうしてこんな事になってしまったんだろう。
私と結婚したいから……?
どちらかと結婚するまでまたこんな事が起きるの……?
そんな疑問をこれから更に考えさせられることになろうとは、まだ知らずに。