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獣日和
第3章 浴室と淡い思い出

体を洗われるだなんて……桜太に裸を見られるってことでしょ?
そんなの……ありえない……。
「ま、待って、桜太……体は自分で洗うから良いよ」
「だーめ。いつも洗い合いっこしてるんだから」
後ずさるふみの両肩に後ろから手を添えると、桜太はふみをイスに座らせ、自身はふみの後ろに片膝をつく。
その半ば強引な行動に対し焦りながら、ふみは言い返すも。
「それは! 子供の頃でしょ……!」
「子供の頃も今も変わらないって、ふみちゃんさっき言ったよね? それに、俺はただの幼馴染なんでしょ? 兄弟と変わらない存在なんじゃないの?」
「それは……そうだけど……」
返ってきた桜太の言葉に、言葉を詰まらせてしまう。
そうしている間にバスタオルを剥ぎ取られ、
「あっ……!」
泡立たせた掌で背中を撫でられ始める。
そのせいで更に緊張が増すも、両手でしっかりと胸を隠すことは忘れなかった。

