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逆襲のフィメス
第9章 悶える女兵士
 ――男の精が欲しいのなら、こんな回りくどいことをしなくても、捉えた男を犯して直接貰えばいいではないか。

 捕えられてから、他の奴隷にそう尋ねたことがある。返ってきた答えは理解できないものだった。

――奴らはそれはしねえのさ。何故だかは知らねえが……直接、男のモノを挿れられることを嫌うんだ。

 ジャングルにこもる狩猟の民であるシジバラ族のログスは、フィメスはおろか、他の異国の事情にも疎かった。

 女だけの国家という奇怪な文明フィメスについては何から何までログスの常識では測れない事だらけだ。

 キーラがここへログスを連れ込んだのも、犯すためではないようだ。懲罰? それも考えたが、どうもそういう雰囲気でもない。

(とにかく……油断はしない事だ)

「ウフ……身構えちゃって……可愛い」

 キーラの小さな手がログスの股間に伸ばされた。

「うっ……」

 敵であるにもかかわらず、女の手に触れられて反応してしまう自分が情けない。
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