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逆襲のフィメス
第10章 果てさせられて
(耐える……のか? 俺は、これを……耐えて……耐えて生きていけるのか?)
いっそのこと今……。
刀を手にしているとはいえ、ラフィンは半身を起こしただけの体勢だ。キーラはうっとりと苦しむ自分を眺める鑑賞モード。
枷こそついているものの、柱からは解き放たれ、しゃがみ込んでどうとでも動ける姿勢なのは実は自分だけではないのか?
先ほどキーラが床に脱ぎ落した剣帯がログスの眼の端に止まった。
(あれを……あれを奪えば……)
殺してやれる。この二人を。そしてサヤを救い出す事が出来る。
今こそ、そうするべきではないのか?
ふらりと手を伸ばそうとしたその時、ログスの正面、格子窓の外に男の顔があった。
(……誰だ?)
奴隷だ。
知らない奴だが、搾精場の性奴だ。
それがどうしてこんな場所に……?
いっそのこと今……。
刀を手にしているとはいえ、ラフィンは半身を起こしただけの体勢だ。キーラはうっとりと苦しむ自分を眺める鑑賞モード。
枷こそついているものの、柱からは解き放たれ、しゃがみ込んでどうとでも動ける姿勢なのは実は自分だけではないのか?
先ほどキーラが床に脱ぎ落した剣帯がログスの眼の端に止まった。
(あれを……あれを奪えば……)
殺してやれる。この二人を。そしてサヤを救い出す事が出来る。
今こそ、そうするべきではないのか?
ふらりと手を伸ばそうとしたその時、ログスの正面、格子窓の外に男の顔があった。
(……誰だ?)
奴隷だ。
知らない奴だが、搾精場の性奴だ。
それがどうしてこんな場所に……?