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第12章 大浴場の乱交

　卒業試験を終えた見習い戦士たちが一斉に押しかけたせいで、戦士学校の大浴場は大混雑となっていた。

　金、銀、赤、黒、茶、灰……中には青や緑、ピンク色の珍しい髪色までが入り交ざった、フィメス特有の無国籍風の美少女の群れ。肌の色もまた白、黒、褐色と様々で彩りに事欠くことはない。

　少女期から大人へとさしかかる成長期の終わりにあって、卒業を控えるばかりとなった彼女たちの体形も個人差が大きい。

　脱衣場に溢れるのは皆ピンと張った瑞々しい裸体であったが、乳房や尻など女としての肉づきのありようは、彼女たちの髪や肌の色と同じく十人十色だった。

　最後の試験を終えた解放感で武闘着を脱ぎ捨てるのもどこか軽やかな仲間たちの中にあって、一人ラーナだけは浮かない顔をしていた。

（終わっち……まったなあ……）

　武闘着の胸当てを外すと、解放された乳房がふるると弾んだが、ラーナの心はさっぱり弾まない。

　ソフィアに敗北した事が響いているのだ。

（結局、俺はアイツに勝てなかった）