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逆襲のフィメス
第12章 大浴場の乱交
 その敗因は?

 あのとき、闘技場の端に追い詰めた。左右どちらの退路に逃げられようと、追撃でとどめを刺すことができたはずだった。

 それを思いもかけぬやり方で切り抜けられた。ソフィアに読まれていたのか?

(いいや、違うな……)

 自分はソフィアに勝つことだけしか考えていなかったが、ソフィアはそうではなかった。強い意思。それがソフィアを勝ちへと導いた。彼女の活路を開いたのだ。

(あいつは今頃クイーントリス校長と……)

 ソフィアの白い裸身に覆いかぶさるクイーントリスの成熟した肉体。

 ふと頭に思い描いてしまった聖儀式の様子を、ラーナはブルブルと頭を振って追い払った。乱れた赤毛に軽く手櫛を通して整える。

(ソフィアの望み……)

「あーあ、チクショウッ……」

 胸の内のモヤモヤにケリをつけると、ラーナは尻を覆う最後の一枚から足を抜き、一糸まとわぬ姿となった。
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