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逆襲のフィメス
第15章 優等生の自慰
 寝床に腰かけ、大きく脚を開く。下着の下に指を潜らせると、すでに恥毛は湿り気を帯びていた。

「ンッ……」

 ソフィアは喘ぎ声を噛み殺す。自室でのオナニーは初めての事ではない。クイーントリスの事を想ってこれまでに何度も繰り返してきた。

 想像するのは、その日、クイーントリスとの間であった出来事だ。もちろん、聖儀式のときを除いて、クイーントリスがソフィアにそのような事をしてくれたことはない。

 あれは特別だ。
 たとえ儀式であったといえ、クイーントリスがその体の全てで祝福を与えてくれた本物の性愛。

 だから、ソフィアはその思い出を自慰には使わない。汚さないように、大事に取っておくのだ。使うのはもっと普通の出来事。日常の中でのクイーントリスとのやりとりだ。

(ああ……クイーントリス様)

 今朝、カイオラルをスパイだと決めつけたラーナの考えが正しいかを校長に確認すると言ったのはただの口実だ。

 クイーントリスに会いたかっただけ。ソフィア自身、それはわかっていた。

(私はいけない女だわ……でも、でも……この想いが抑えられない)
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