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第3章 口淫の虜囚妻

　リーダー格の男はぐるぐる巻きにして集落の広場の大木に縛り付けられ、その眼前に、捕えられた部族の若者たちが引っ立てられ集められていった。

　縄で縛られ、膝を突かされた虜囚たちは、フィメスの美しき略奪者たちに取り囲まれてどうすることもできず、男も女も皆、沈痛な面持ちで頭を垂れている。

　ラーナは、身動き取れないリーダー格の男の傍らに立つと尋問を開始した。

「お前、名は？」

「……」
　
　ラーナの問いに、男は顔を背けて答えない。

「ひとり殺せ！」

　ラーナの命令に、フィメス兵がなんのためらいもなく、すぐそばの女の首筋を掻き切った。

「きゃああああっ！」

　鮮血と悲鳴が上がる。ラーナの容赦ない態度に男が目を見張る。

「貴様……！」

「なんだその眼は？　お前のせいだ」

　酷薄な笑みをラーナが向ける。

「もう一度訊くぞ。名はなんという？」