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第3章 口淫の虜囚妻

　理不尽な犠牲にされた同胞を悼むかのように、沈痛な面持ちで男は目を閉じ、そしてついに弱々しくその口から答えを吐いた。

「……ログス」

「よかろう。ログス、これからはそうやって素直になんでも答えたほうがいいぞ、わかるな？」

「ぐっ……わ、わかった……」

「この中にお前の妻か恋人はいるか？」

　この質問に対してログスの表情がこわばった。

「い、いない……」

「お前なあ……学習能力がないのか？」

「いないものはいないとしか言えないだろう！」

「バレバレなんだよ、一瞬固まったじゃないか」

　嘲笑ってラーナは捕えられた女たちのひとりに剣先を突きつける。

「おい、お前……ログスの女はどいつか言え？」

「あ……あううう……」

　剣を突きつけられた女は、自分の命と仲間を思いやる心の板挟みとなって口ごもる。