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逆襲のフィメス
第20章 目覚めたらそこに
搾精場の性奴たち。そしてフィメス皇帝。彼らは全て、ああいう生き物だと思っていた。それが自然の摂理であり、疑う余地のないありのままの事であると。
だがこうして、カイオラルからの徴発を受け、自分が辱めを受ける立場に置かれてみて、彼らにも同じような心があるのかと、同じように屈辱を感じるものであるのかという想像がラーナの中に生まれた。
(い、いや……だったらどうだと言うんだ! 奴らが屈辱を受けるべき存在だっていうことに変わりはない!)
ラーナは必死になって否定する。
新たに生まれた考えを受け入れてしまえば……何かひとつでも認めてしまえば、今までの自分が崩壊してしまうような恐怖があった。
そのとき、階上から声がした。
「……誰かいるのか?」
「おかしいわねぇ……」
見張りのキーラとラフィンだ。先ほどのラーナの大声を聴きつけたのだろう。
「……今度はお前から私に会いに来い、ラーナ」
そう言ってカイオラルが水中に身を沈める。
「誰が!」
「言ったはずだぞ……お前はこの俺の命令で全てを差し出す性奴婢だと。いいな、これは命令だ……」
そう言い残して完全に水中に没する。
だがこうして、カイオラルからの徴発を受け、自分が辱めを受ける立場に置かれてみて、彼らにも同じような心があるのかと、同じように屈辱を感じるものであるのかという想像がラーナの中に生まれた。
(い、いや……だったらどうだと言うんだ! 奴らが屈辱を受けるべき存在だっていうことに変わりはない!)
ラーナは必死になって否定する。
新たに生まれた考えを受け入れてしまえば……何かひとつでも認めてしまえば、今までの自分が崩壊してしまうような恐怖があった。
そのとき、階上から声がした。
「……誰かいるのか?」
「おかしいわねぇ……」
見張りのキーラとラフィンだ。先ほどのラーナの大声を聴きつけたのだろう。
「……今度はお前から私に会いに来い、ラーナ」
そう言ってカイオラルが水中に身を沈める。
「誰が!」
「言ったはずだぞ……お前はこの俺の命令で全てを差し出す性奴婢だと。いいな、これは命令だ……」
そう言い残して完全に水中に没する。