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逆襲のフィメス
第20章 目覚めたらそこに
「これがお前を支配する。お前を躾け、導き、真実の姿を教えてくれるのだ」
ぼうっとした頭にカイオラルの言葉が呪文のように浸みこむ。
「俺を……し、支配……する……」
「そうだ」
「躾け……導く……」
「そうだ。教えてやろう。お前の真の姿を……」
カイオラルがラーナの体に腕を絡め、男の力でごろりと仰向けに裏返した。
思えば、一度ならず二度、三度と自分を屈服させたこの男に、いつもこうして姿勢を好きにされてきた。そして今も、そうされることを内心望んでいたのではないか。
意識下の欲望にラーナは気づいてしまった。
(好きなように……)
好きなように。好きにしていい。
そうだ。それは決闘のときにした敗北時の約束。自ら認めてしまった条件。
だから。
(だから、これは……俺が望んでいる事じゃない……俺は負けたから……だから、仕方なく……そうされることを受け入れているだけ……潔く……そうしなければならないから……)
ぼうっとした頭にカイオラルの言葉が呪文のように浸みこむ。
「俺を……し、支配……する……」
「そうだ」
「躾け……導く……」
「そうだ。教えてやろう。お前の真の姿を……」
カイオラルがラーナの体に腕を絡め、男の力でごろりと仰向けに裏返した。
思えば、一度ならず二度、三度と自分を屈服させたこの男に、いつもこうして姿勢を好きにされてきた。そして今も、そうされることを内心望んでいたのではないか。
意識下の欲望にラーナは気づいてしまった。
(好きなように……)
好きなように。好きにしていい。
そうだ。それは決闘のときにした敗北時の約束。自ら認めてしまった条件。
だから。
(だから、これは……俺が望んでいる事じゃない……俺は負けたから……だから、仕方なく……そうされることを受け入れているだけ……潔く……そうしなければならないから……)