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逆襲のフィメス
第22章 罠に堕ちた女
精夜祭の燃え盛る太陽が地平を上る。
前夜からすでに始まっていたフィメスの愛の宴。砦のそこここで裸の女たちが絡み合ったまままどろんでいる姿に光が落ちていた。
警邏の兵士の数は通常よりも少なく、散策を兼ねて砦内を見回るソフィアとすれ違う者はごくわずかだ。
(ラーナに抱かれて、あんなに乱れてしまうなんて……)
昨夜の自分の痴態を思い浮かべる。
クイーントリス以外の女に許してしまった。そして、それでも激しく応じてしまった。肉の快楽に逆らえなかった。
そんな自分を恥じる気持ちは当然ある。だが、同時に切ない想いもこみあげるのだった。
(ラーナ……ああ、ラーナ。どうしてあんなことを)
――犯してくれよ。
そう言ったラーナの顔は、いつもの冗談や軽口を叩くラーナのものではなかった。
真剣な眼差し。一途さ。
クイーントリスを想い続けてきたソフィアにはわかる。あれは恋する者の顔。
前夜からすでに始まっていたフィメスの愛の宴。砦のそこここで裸の女たちが絡み合ったまままどろんでいる姿に光が落ちていた。
警邏の兵士の数は通常よりも少なく、散策を兼ねて砦内を見回るソフィアとすれ違う者はごくわずかだ。
(ラーナに抱かれて、あんなに乱れてしまうなんて……)
昨夜の自分の痴態を思い浮かべる。
クイーントリス以外の女に許してしまった。そして、それでも激しく応じてしまった。肉の快楽に逆らえなかった。
そんな自分を恥じる気持ちは当然ある。だが、同時に切ない想いもこみあげるのだった。
(ラーナ……ああ、ラーナ。どうしてあんなことを)
――犯してくれよ。
そう言ったラーナの顔は、いつもの冗談や軽口を叩くラーナのものではなかった。
真剣な眼差し。一途さ。
クイーントリスを想い続けてきたソフィアにはわかる。あれは恋する者の顔。