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逆襲のフィメス
第5章 暴かれし秘肉
「ほらっ……これからが仕事だぜ。こらっ、もがくんじゃねえっ! ガニマッ、モインッ! もっとしっかり押さえとけ!」

 そう言ってログスがサヤの腰布に手をかける。

(そ、そんなっ! もしかして……そこまで……あっ……ああっ……駄目っ……駄目っ……み……見られてしまう! ああっ……だっ……駄目)

 バリイイイイイイイイッ!

「イヤアアアアアアアッ!」

 布が一気に引き裂かれる音とサヤの悲鳴が重なった。

(あ……あ、あ……あああ……ログス……ごめんなさい……)

 隠すものがなくなったサヤの股間に、一羽の小さな鳥のタトゥー。

女性器をついばむような姿の、恥毛をとさかに見立てた淫猥な……しかし、精緻な技巧で彫られた絵柄だった。

「ヒャァッハハハッ! コレがあるから俺たちはこの仕事が大好きなんだぜ」

 サヤたちの部族――シジバラ族と言う――は、婚姻すると夫が妻の性器に彫り物をする習慣があった。

 それは独占を示すと同時に二人の愛の証となる。刺青を入れられた女は夫以外の男に一生それを見せてはならない。そして、夫しか知らない模様が自身に刻みつけられていることを誇りとするのだ。

 それを見られた。

 初夜の晩にログスに入れて貰ったばかりの二人の絆を。
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