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第5章 花園の鍵は

　
「う、うん……分かった」

　菖蒲は菊の膝に乗ると、恐る恐る腰を下ろしていく。二度目の挿入は、重力の助けもあってすんなりと入っていった。

「んんっ……なんか、さっきと、また違う……」

「体位が変われば、感じ方も変わりますよ。深く飲み込まれて、僕もすごくいいです」

　根元まで入ったはいいものの、菖蒲は菊に抱き付いて固まってしまう。この先どうすれば、分からない訳ではない。だが、自分が主導で動かなければならないと思っても、ためらいが腰を止める。

「あ、の……叔父さん、あたし」

「ゆっくりで構いませんよ。僕が好きにしたら、壊してしまうかもしれませんし」

　菊は軽く揺さぶり気分を高揚させながら、菖蒲に期待の目を向ける。心地良い突き上げに菖蒲も緊張が解れ、少しずつ腰を揺らし始めた。

「んっ、ふぅっ……ふぁっ、ああ……っ」

　深い繋がりは、また菖蒲を欲望の世界に引きずり込む。上下に動くたび乳首が菊の胸板に擦れ、全身に快楽が突き抜ける。

「ぁん、んんっ」

　だが、自分一人の動きではまだ足りない。菖蒲は高みへ昇っても、菊に果てる気配がないのだ。