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身代わり愛
第2章 キモチ
気づけば、あれから何週間か経っていた。
ついスマホを取ってLINEの画面を見て確認してしまう。しかし、いつものように何もない。それに
「はぁ」
とため息を付いて暗い雰囲気を作り出していた。
「ヨリ戻したいの?」
そう言ってきたのは会社の上司、葛城由佳先輩。いつもあたしの姿を見ていて、勘づいてくれるそんな先輩。
「違うんです…」
「でも、超暗いわよ?」
「うう…」
言わんこっちゃない。
こんな関係を許して作ってしまったのはあたしのせいだもん…。
言えることじゃないけど…。
「今回はなんだか複雑そうね」
「先輩はよくわかってますよね…」
「女の勘って奴かな」
最適な女の勘ですね、先輩。
あたしもそのフラグをちゃんと見つけたかったですよぉ…。
とにかく後悔に浸っていた。
~♪