この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わり愛
第2章 キモチ
「会いたい…」
口ずさむようにそう言った。
「そんなに会いたかった?」
「っ…!!!」
一声かけられただけで分かってしまった。神様、タイミング悪すぎですよ!!
「桜…ごめんね。仕事入れられちゃって」
「大丈夫ですよ…」
彼の大きな手があたしに触れようとしてピクリと止まる。
「抱き締めたいんだけど…良いかな」
「だめです」
「っ!」
彼は、ちょっとだけ辛そうな顔をする。
「って言ったらどうします?」
「確信犯か!まあ…ヤれば密着できるし」
「それも嫌と言われたら?」
「無理矢理かな」
「…」
「照れるな…!!!」
そういってぎゅと抱き締められたあたし。既に心臓が高鳴りすぎて死にそう…。