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身代わり愛
第2章 キモチ
――――午後7時
夏ではない今ごろは日が落ちるのが早く、あたりは暗くなっていた。
6時頃の帰宅ラッシュよりはまだ人は少なかった。
「来ないなぁ…」
何度スマホを見ても何の連絡もない。それだけで心が軋む。
自分から誘ったくせに…あたしが乗せられたとかじゃないよね?そうだったら…許さないけどっ。
通り過ぎて行く男性の顔を見る。
やっぱりアキラが一番格好いいなーと思う。
そういえば
アキラは何の仕事してるんだろ…
好きな食べ物、色、動物…
知らない事ばっかりだ…
会えたらいっぱい話そう…。
首にあるネックレスをぎゅと掴みながら願った。