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身代わり愛
第3章 サイカイ
いつの間にか終点まできていて、駅員に出された。よろよろと千鳥足状態でベンチについた。
苦しい…。
胸のこの辺が苦しい…。
本当に会えなくなったり…しないよね。
「くしゅんっ!!」
秋の夜は冷え込む。
風邪引いたかな…薄着だし。
今更ながら買って貰った洋服を見る。可愛くて愛らしい彼からのプレゼント。
あたしは密かに
「アキラ…」
と言った。
静まった夜のホームは、もう誰もいないだろうって思ってた。
泣いて下向いていたから気づかなかったけど、近くにはあの人がいたのだった。
「桜…」
優しい声だった。
また涙が出そうになって笑ながら彼の方を見た。
「アキ…ラ…」
押さえていたはずの涙がまた溢れてしまった。
苦しい…。
胸のこの辺が苦しい…。
本当に会えなくなったり…しないよね。
「くしゅんっ!!」
秋の夜は冷え込む。
風邪引いたかな…薄着だし。
今更ながら買って貰った洋服を見る。可愛くて愛らしい彼からのプレゼント。
あたしは密かに
「アキラ…」
と言った。
静まった夜のホームは、もう誰もいないだろうって思ってた。
泣いて下向いていたから気づかなかったけど、近くにはあの人がいたのだった。
「桜…」
優しい声だった。
また涙が出そうになって笑ながら彼の方を見た。
「アキ…ラ…」
押さえていたはずの涙がまた溢れてしまった。