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身代わり愛
第5章 【番外編】1
――どうしようかな。
「篠山さん、どうしたんですかー?そんな悩んじゃって?」
ショートカットのこの女性は東条未来、俺の後輩。
あんまり好きじゃなかったりする。
「あー、彼女の誕生日ケーキ。どうしよっかなって」
「えっ、彼女いるんですかー!?」
「まあ…ね。一応」
「そうですよねぇ…篠山さんかっこいいもん」
多分、彼女は俺のことが好きなのだろう。でも、こうネチネチ迫って来るのは好きじゃないんだよな~。
桜しか頭にない俺にとっては無駄な行為だよーって是非とも言いたいが。
「じゃあ、一緒に考えませんか?ケーキ!」
「…あー、いやいいや。俺一人で考えて作るから」
「…そうですか、わかりました」
彼女は、髪の毛をいじりながら俺の前からいなくなった。
女はめんどくさいね。
桜はちがうけど!