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身代わり愛
第5章 【番外編】1
「…まあね。でも明からもらえるならなんでもいいよ」
「安くても?ただの紙皿でも?」
「それはさすがに怒る」
ぴしっと頭を叩かれつつも彼女はゆっくりと再び口を開いた。
「…でも唯一、欲しいモノがある」
「言って?」
「…指輪」
ぶわっと顔がまた赤く腫れ上がった。
「…指輪ね」
俺が早いって考えていたものだった。
でも、桜もそう思ってくれてたんだな。
なんだか早いとかいって理由つけてしまった自分に嫌気がさした。
「じゃあ今日買おう」
「いや、そんな早まんなくてもいいんだよ?」
「俺が今日買ってやりたいんだ」
そうやってまたカッコつける。
俺もカッコ悪くできたもんだ。