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身代わり愛
第5章 【番外編】1
「どんなのがいいの?」
俺たちは小さな指輪店に入ってみた。
やっぱりいい値段してるな…まあそんなことは置いておいてっと…。
「うーん…こんなのとか?」
桜の選んだのは小さな赤いハートが付いたピンキーリング。
「桜、それ小指にはめるやつだよ」
「知ってる。でもこれ可愛いじゃん!」
「…ちぇーっ。じゃあそれにしよっか」
ん?って顔したけどまあ気にしないでくれ。
今日は、桜がすきなものをあげたいからね。
「すいません。これお願いします」
「わかりましたぁ。少々お待ちください」
からからっと小さな窓を開けてそのリングを取り出す。
「はめてみてください!」
差し出されたリングを彼女の左の小指に嵌めさせる。
「やっぱりかわいいっ」
小指を見ながら目を光らせた。
相当、嬉しいんだな。
「彼氏さんもいかがですか?」