この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わり愛
第5章 【番外編】1
愛せと言われても正直どういう愛し方をしたらいいのかなんてわからない。
試験のように問題があって答えがあるわけじゃない。
「ずーっと…じいちゃん、ばあちゃんになってもずっと愛してあげる」
「もっといい表現して欲しいんだけど?」
そう言いつつも彼女はいつになく幸せそうな表情をする。
俺はそれを見てるだけで幸せだ。
そう感じるんだ。
「ねえ、ケーキは?」
「え?明日だから、今日は…」
「今日誕生日なんだけど!!!」
ぺちんって背中を叩かれた。
「まじ?明後日ってこの前」
「…でも今日だしっ」
「なにそれ?!」
かわいい彼女。
幸せが身にしみてくる。