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身代わり愛
第5章 【番外編】1
「ホテル行くから」
「なっ…なんでっ!?」
「あいつ、俺の家多分わかってるから、懲りるまでとにかく逃げる!」
東条の姿が見えなくなったとき、そのときには桜は疲れていて俺自身にイライラした。
「ごめん、大丈夫?」
「うんっ…それより早く行かないとね」
そう言って膝についていた手を離した。
俺の前で、無理なんかして欲しくないのにっ。
「ひゃあっ!!」
彼女を抱えて、走る。
不思議と軽く感じて、無重力のような気分だ。
「おおおろしてよっ!!!」
「やだ」
半泣き。
暴走してごめんな、桜。