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第5章 【番外編】1

「さっきからついてきてんのバレてますけど？」

「え゛嘘ですよ～！さっき見つけましたもん！」

「お前のストーカー癖治せよ」

むっすとする東条。正直、邪魔者だから帰ってくれ。俺はこれから桜を愛する約束したんだ。

「彼女さん、あたし負けませんから。篠山さんが私好きなんですよ」


荒々しい告白に呆れる。

「…あ…そうでー…すか」


完全に固まってるし…桜のこと疑心暗鬼にさせんなよ。

「桜、そんなの放っておくぞ」

「あっ！」


手を握って、東条から逃げていく。

叫んでいる声など気にしない。




桜が、信じなくなる前に。