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ガラスの靴がはけなくても
第7章 春の風

な、にしてんの私?


絶対に勘違いさせた。



「ぶちょ…!ちがーー」



「行くぞ」



否定の声を聞かないとばかりに、言葉を被せられて。



「笑え」



「…え?」



私の腰に手を回し、優しく微笑む部長にもう分からなくなって。
エスコートされる様に進んで行く先には見慣れた姿があって。



「きゃっ…なにするんですかっ」



腰に回した手で擽ってくるから、それも一瞬忘れてついつい声をあげてしまう。


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