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ガラスの靴がはけなくても
第7章 春の風




「ぶ、…部長!!ど、どこにいるんですかぁ~?!」


携帯の存在に気付いて電話をかけたのは彼を探し始めて10分後のこと。

ここが街中だとか大勢の人がいるだとか、そんなことも気に止めずに泣き出している私は周りから見れば滑稽だったと思う。




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