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ガラスの靴がはけなくても
第4章 揺れる
胸を叩いて落ち着かせる。
空気を読めない人って言うのは私の事を言うんだと思う。
だけど、部長の言葉が怖くって…。
どんな事を言われるのか、それにどんな反応をすればいいのか。
寝起きの頭では何も答えが出ない。
だから、
「あ、あの!」
自分から口を開いた。
何かを言われる前に、私が何か話さないと。
……そう思ったはいいが、続く言葉が思いつかない。
「あ、の…えっと……」
「ん?」
「その、ですね…」
「うん」
「あ………」
「………」
「………」