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ガラスの靴がはけなくても
第4章 揺れる


「体の相性って大事でしょ?だって前の男の時セックスするの嫌だって言ってたじゃない」


「まぁ…そうですねぇ……ハイ」


確かに今まで誰かと身体を重ねてもあんな風に感じることってなかった。

感じてない……わけでもない。

恥ずかしいってのが大き過ぎて集中できなかったり素直に反応出来なかったり。

やけに冷静になって『なにしてるんだろ?』なんて思ったことすらある。


そう思うと部長に触れられた時はそんなことすら考える余裕すらなくて。



「やだ。ナニ思い出して赤くなってんの?」


「えっ?!ちがっ…!!」


「そんなに凄かったんだ。桐谷さん」



誰か彼女を止めてください。切実に。






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