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ガラスの靴がはけなくても
第4章 揺れる
色々と考えられずにはいられないけど考えても仕方ないよね?どうしようもないよね?
でも、とりあえず……
私来週からどんな顔して出勤すればいいんだろ!
部長のことだからなんともない顔をしてるんだろうけど。
私は絶対無理……!!
「顔色変えすぎ。ランチ奢ったげるからとりあえず着替えなさいよ。休みの日にいつまでジャージでいるのよ」
そう言われてみれば、お風呂上がりに香織さんが来たからジャージのままだった。
こう言うだらしない所もいけないんだよね。
あ~でもダメだ。
今何に着替えればいいのか分からないくらい、月曜日からの事を考えると落ち着かない。
それでもいつまでもこうしてる訳にはいかないから、クローゼットのある寝室に向かう為に立ち上がった。
「あっ、ちょっと待って」
「へ?なんですか?」
私のジャージの裾を引っ張り引き止めた香織さん。
着替えろって言ったのは香織さんなのに。