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第1章 再会 -理香side-
それから3時間、新築住宅の打ち合わせをし、お互いの連絡先を交換して、私は事務所に帰ってきた。
外出していた4時間ちょっと。
その間に事務所の私の机の上は仕事で溢れていた。
業者やお客様からの電話のメモ、社長からの図面の依頼書、設備メーカーの営業さんが持ってきたカタログにサンプル…。
どれから片付けようか。
仕事の山を眺める。
「いつものことだけど、ほどほどにしときなさいよ」
向かいの席に座る事務の千夏さんが呆れた顔でこっちを眺めていた。
私より3つ年上で、事務所の経理を一手に引き受けている。
彼女が帰る用意をしているということはもう17時。
主婦でもある彼女は、毎日、定時の17時に帰る。
外出していた4時間ちょっと。
その間に事務所の私の机の上は仕事で溢れていた。
業者やお客様からの電話のメモ、社長からの図面の依頼書、設備メーカーの営業さんが持ってきたカタログにサンプル…。
どれから片付けようか。
仕事の山を眺める。
「いつものことだけど、ほどほどにしときなさいよ」
向かいの席に座る事務の千夏さんが呆れた顔でこっちを眺めていた。
私より3つ年上で、事務所の経理を一手に引き受けている。
彼女が帰る用意をしているということはもう17時。
主婦でもある彼女は、毎日、定時の17時に帰る。