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第25章 体温 -理香side-
いつもより祐樹との距離が近くて、荒々しい息遣いが耳に届く。

「身体、きつくない?」
硬いシートの上で窮屈だけど、私に体重を掛けないように覆い被さる祐樹の方がきついと思う。

「…んっ。…だいじょ、ぶ」
私の返事に、間近で祐樹が微笑む。
その眼差しがとても優しくて、胸がきゅっと締め付けられる。


祐樹の右手が、いつもよりゆっくり私の身体を辿る。
洋服越しに感じる指がじわじわと私を溶かす。

「…んっ。…ぁっん。んんっ」
私が声を上げると、祐樹の唇が重なる。
侵入した舌は、私の口内を丁寧に舐め、歯列を辿っていく。
それは私の舌の上を滑り、二人の舌が絡まる。

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