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第28章 タイミング -祐樹side-

耳元で小さく鳴る聞きなれた着信音。
“♪〜♪〜♪〜♪〜”
──────。
一瞬、状況が飲み込めずに戸惑うものの、スマホの画面を見て、現実に戻る。
1時間くらい寝てたのか。
スマホの画面には佐野の名前が表示されていて。
この状況を作り出した張本人。
理香に腕枕したまま、電話に出る。
「おはようございます!メール見ました!
すごいちゃんとしたやつじゃないですか!!」
いつもなら若手らしくて微笑ましいと思う元気いっぱいの声が憎らしい。
「…おまえ、メールの送信時間、見た?
こっちは徹夜明けで、さっき寝たとこだったんだけど?」
「やっぱり寝てましたよね…すいません。
図面見たら、テンション上がっちゃって。
ホントにありがとうございます!!」
佐野は全面的に不機嫌さを押し出した俺の返事にも怯む様子はない。
“♪〜♪〜♪〜♪〜”
──────。
一瞬、状況が飲み込めずに戸惑うものの、スマホの画面を見て、現実に戻る。
1時間くらい寝てたのか。
スマホの画面には佐野の名前が表示されていて。
この状況を作り出した張本人。
理香に腕枕したまま、電話に出る。
「おはようございます!メール見ました!
すごいちゃんとしたやつじゃないですか!!」
いつもなら若手らしくて微笑ましいと思う元気いっぱいの声が憎らしい。
「…おまえ、メールの送信時間、見た?
こっちは徹夜明けで、さっき寝たとこだったんだけど?」
「やっぱり寝てましたよね…すいません。
図面見たら、テンション上がっちゃって。
ホントにありがとうございます!!」
佐野は全面的に不機嫌さを押し出した俺の返事にも怯む様子はない。

