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第28章 タイミング -祐樹side-
電話を切って、理香を抱き寄せようとしたところで、再び電話が鳴る。

8時前だから…しょうがないか。

原田か。

「もしもし?おはよう」

「北宮、おはよう。メール見たよ。
ここまで急がなくても良かったのに」

「理香がほとんど作ってたみたいだから」

「理香ちゃん、さすがだねー。
ざっくりとしか見てないけど、内装の壁紙とかあれでいいの?
もっとグレードの高いやつでもいいんだよ?」

普通はそう思うよな。
予想通りというか自分と同じ反応に、思わず苦笑してしまう。

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