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第4章 けじめ -祐樹side-
「…痛くない?」
「…大丈夫。なんかね、今、すごい幸せ。
もうちょっとだけ、このままでいて」
理香は俺の首に腕を回し、ぎゅっと抱き付いてきた。
俺も理香の頭の後ろに腕を回し、抱き締め返す。
今までも、女と付き合えば、こういう行為をした。
行為をすれば気持ち良かったし、自分の手で喘ぐ女を見れば欲情し、何か満たされるような気がした。
…でも、今ならそれが偽りだったとわかる。
今までに体験したことのない感覚──。
隙間なく、くっついた二つの身体。
少し汗ばんだ肌が吸い付き合い、身体の境界線が曖昧になる。
繋がっているだけで、心が満たされる。
「…大丈夫。なんかね、今、すごい幸せ。
もうちょっとだけ、このままでいて」
理香は俺の首に腕を回し、ぎゅっと抱き付いてきた。
俺も理香の頭の後ろに腕を回し、抱き締め返す。
今までも、女と付き合えば、こういう行為をした。
行為をすれば気持ち良かったし、自分の手で喘ぐ女を見れば欲情し、何か満たされるような気がした。
…でも、今ならそれが偽りだったとわかる。
今までに体験したことのない感覚──。
隙間なく、くっついた二つの身体。
少し汗ばんだ肌が吸い付き合い、身体の境界線が曖昧になる。
繋がっているだけで、心が満たされる。