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嫌なのに……
第7章 東京
コンビニがあるからまだマシか…
ぶつぶつ文句を洩らす佳江と一緒にせっせと荷物を運び込み、荷解きもそこそこに亜海達は1つの部屋に集合した。
マンション丸ごと会社が借り上げたのであまり気兼ねしなくていいのが良点だった。
全20部屋で今回引っ越して来たのは14人。
2DK光熱費込みで寮費と同じなのはお得だ。
さすがに全員は入れないので、2グループに別れて酒盛りが始まった。
話題の中心は田舎な事と通勤の不満だった。
だがここにいる殆どが都会に憧れて地方から出てきた者ばかり。
緑の匂いと静けさにどこか懐かしさと安心感を感じていた。
亜海も早起きには悩みながらも、気の置けない仲間とここに来て良かった…と、片付いてない部屋で心地よい眠りにつくのだったーーーー