この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嫌なのに……
第2章 ケダモノ
亜海…中学2年生
学校が終わって友達の家に寄ってからの帰り道。
今、亜海達の間では漫画の貸し借りが流行っていた。
今日友達の家に寄ったのも、漫画を借りてきたからだ。
家まで我慢出来ず、亜海は漫画を読みながら歩いていた。
家に着いて、玄関の前まで来ても、亜海は本から目が離せなかった。
集中し過ぎていた。
?!
いきなり、後ろから抱きつかれた。
『きゃああぁぁぁ!』
大声で叫んだ…つもりだった。
あまりの恐怖に、声は出ていなかった。
振り払おうと、激しくもがく。
全く歯が立たなかった。
口を塞がれ、凄い力で引きずられてゆく。