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嫌なのに……
第9章 最終電車
もどかしい…
ついそう思ってしまう程の柔らかい責めが続いた。
もっと強い刺激を欲しがって亜海の体と声が震える。
潤んで熱のある目で男達を見つめる。
甘い息を吐く唇は何かを訴える様に半開きになった。
「どうした?何かしてほしいの?」
ハッとして唇を噛み締めて顔を反らす。
亜海の心が激しく動揺した。
今…私、何を言おうとした?
もっと強く…舐めて吸って噛んでほしい…なんて!
どんな男にも自分から求めたことはない。
それは亜海にとって絶対譲れないプライドだった。
それを失えば、自分がどうなってしまうのか…
亜海自身にも分からなかった。
亜海の欲しがるもの、守ろうとしているものを男達は知っていた。
心の奥の最後の一枚を、剥ぎ取るのが男達の目的なのだ。
だが予想以上にそのガードは堅い。
男達はもうワンステップ上げることにした。