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嫌なのに……
第1章 序章
亜海…小学3年生
同級生より成長が早く、背が高く年齢より上に見える。
心持ち胸もふっくらしてきているが、本人はそんなことには無頓着だ。
無理もない、まだ9才なのだから。
まだ暑い夏の日、亜海はマンション横の小さな公園で独り遊んでいた。
二つ上の姉はテレビを見たいから…と相手にしてもらえず、仕方なく独りで外に出たのだ。
この後、家族で出掛ける予定がある。
あまり遠くには行けず、公園の鉄棒で遊んでいた。
休日の午前中…亜海の他に人はいない。
白いワンピースの裾がひらめくのも気にせず鉄棒に足をかけてクルリ。
ふと亜海を影が覆った。