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嫌なのに……
第1章 序章
逆光で顔はよく見えないが、若い男性のようだ。
大学生くらい…?
「お嬢ちゃん、一人?
お兄さんと遊ばない?」
今では考えられないが、当時はまだ知らない人に対する警戒心は薄く、亜海も独りで遊ぶのに飽きていたので、笑顔でうん!と答えてしまった。
この後…どんな運命が待っているのかも知らず……
まだ暑いから、日陰に行こうか?とお兄さんに手を引かれ、亜海と男はマンションの階段下…
表からは見えない所に移動した。
『こんなところで何して遊ぶんだろう?』
不思議に思いながらも亜海は素直について行く。
亜海を壁に背を付け立たせ、男は正面にしゃがんで向き合った。
「目…瞑って?」