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嫌なのに……
第4章 山小屋

「おい!何してんだ!」

勢いよく木戸が開かれ、若い男が飛び込んできた。
驚いた男がひゃっと小さく叫んで亜海を前に転がした。

「人んちの小屋で何やってんだよ、おっさん!」

若い男はズカズカと近寄り、男を睨み付けた。
男はいや、あの…と口ごもりながら前屈みでムスコをズボンに直しながら……
驚く早さで若い男の脇をすり抜け脱兎の如く逃げ出してしまった。
体型に似合わない素早さに、若い男も呆気に取られて見逃してしまった。

「おい、あんた、大丈夫か?」

亜海はうつ伏せに倒れこんでいた。
スカートが捲れてお尻を晒しているが、手を縛られているのでどうしようもない。
助かった…という安堵と、突然現れた男に見られている恥ずかしさと、まさかこの人も…という恐怖が入り雑じって亜海は顔を上げられずにいた。





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