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嫌なのに……
第4章 山小屋

若い男はしゃがむと亜海のスカートを下ろし、縄をほどいてやった。
体を起こし、露になった胸をブラウスを手繰り寄せて隠し、亜海は若い男の顔を初めて見た。

髪を短く刈り上げ日に焼けた精悍な顔立ち。
心配そうに亜海を見つめている。

「大丈夫…な訳ないよな。
俺、外に出てるから身なり整えな。」

亜海を安心させるようにニッコリ笑って、彼は小屋を出ていった。

ぼんやりしかけた亜海だが、鏡に気づいてはっとなる。
服を乱した自分がいて、慌てて顔を背けた。

ブラをつけ直しボタンをかける。
残念ながらパンティは男が持ち去ったのか…何処にも見当たらなかった。
服を直して、水面台の蛇口を捻ってみた。

よかった、水が出る…

顔を洗うと少し落ち着いた。




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