この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嫌なのに……
第5章 花狩り
車は大きな建物の地下に入って行った。
高級マンションのようだ。
地下の大きな駐車場に車を停めると、誠は車を降りておいでおいでする。
少し不安を感じたが、ニコニコ笑顔の誠について行く。
誠さんに嫌われたくない……
エレベーターはぐんぐん上がっていく。
此処は何処なのか…何処に行くのか。
尋ねてみても楽しい所、としか誠は答えない。
最上階に着いた。
「このフロアはさ、一部屋だけなんだぜ。
贅沢だろ~♪」
大きな扉を開けると、いきなり広いリビングと見事な風景が広がる。
「わあぁぁ、すごーい!」
ガラス張りの窓に張り付く。
街並みの向こうには海の煌めきも見える。
はしゃぐ亜海の隣に、誠が笑いながら立った。
「気に入ってもらえた?」