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月 ~優香~
第12章 リベンジ

彼女は、カウンターに本を置くと、目をつぶった。
俺は、すかさず席を立つと、彼女の隣に立つ。
「優華、この後、予約していいか?」
彼女は、まるで初対面の人をみるように、俺を見た。
「予約?
私、これから月を見に行くの。
ごめんなさいね。」
「。。。月?」
「あなたも行く?」
「あぁ、まぁ、月もいいかな。」
「そう。」
そう言うと、立ち上がり、俺の腕に腕をからめ、バーを出た。
彼女は、歩き続けた。
どこに向かっているんだ?
俺は、優華の虚ろなひとみが、周りのすべてを拒絶しているように見えて、
腕を組んでいる俺さえも、
別の世界にいるかのようで、声をかけられずにいた。
俺は、すかさず席を立つと、彼女の隣に立つ。
「優華、この後、予約していいか?」
彼女は、まるで初対面の人をみるように、俺を見た。
「予約?
私、これから月を見に行くの。
ごめんなさいね。」
「。。。月?」
「あなたも行く?」
「あぁ、まぁ、月もいいかな。」
「そう。」
そう言うと、立ち上がり、俺の腕に腕をからめ、バーを出た。
彼女は、歩き続けた。
どこに向かっているんだ?
俺は、優華の虚ろなひとみが、周りのすべてを拒絶しているように見えて、
腕を組んでいる俺さえも、
別の世界にいるかのようで、声をかけられずにいた。

