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写性 …SHASEI…
第12章 芍薬
「そんなことはないよ。沙絵を愛してるよ。」
「私もお父様が大好き、だから結婚してもいいんでしょう?」
「だめじゃないよ。でも沙絵が大人になったらその時考えればいいよ。」
「早く大人になりたいなぁ。」
「年は一つずつしか増えないからね。
さて、沙絵のお誕生日の絵は、こっちに飾ろうか。」
「うん。」
お母様の絵は増えることはない。
私の絵は、お誕生日の度に増えていく、だんだんお母様に近づいて、大人になって、お母様が出来なかったお父様との結婚をするんだ。
それまで、何も考えてなかった生きる目的がはっきりしたのだ。
今までは私のせいでお母様を死なせてしまい、皆を悲しませる自分は生まれて来なければ良かったのではと考えていたから…
「私もお父様が大好き、だから結婚してもいいんでしょう?」
「だめじゃないよ。でも沙絵が大人になったらその時考えればいいよ。」
「早く大人になりたいなぁ。」
「年は一つずつしか増えないからね。
さて、沙絵のお誕生日の絵は、こっちに飾ろうか。」
「うん。」
お母様の絵は増えることはない。
私の絵は、お誕生日の度に増えていく、だんだんお母様に近づいて、大人になって、お母様が出来なかったお父様との結婚をするんだ。
それまで、何も考えてなかった生きる目的がはっきりしたのだ。
今までは私のせいでお母様を死なせてしまい、皆を悲しませる自分は生まれて来なければ良かったのではと考えていたから…