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写性 …SHASEI…
第16章 薔薇
今年の誕生日プレゼントは違った意味でお父様を困らせてしまった。
でも私が毎日写真を撮り、カメラのことを調べているのを知っているから、お父様は許してくれた。
今まで、嫌いだった誕生日が楽しみになった。
「お父様、今年も私を描いてくださるんでしょう?」
カメラをおねだりしたから、絵はなくなってしまったのかと心配した。
「いや、描くよ。小学生になったし七歳は一つの節目だからね。」
お父様の瞳が揺れている。
「沙絵着物を脱いで…」
去年は私から着物を開いてお父様を驚かせたのに、今年はお父様から脱ぐように言われた。
私が着物を掛けるとお父様が赤い紐を持ってくる。
多分、着物に使うものだと思う。
「あの本の女性のように沙絵を縛るよ。そして絵を描く。」
お父様の瞳は強く気持ちが変わらないことを伝えていた。
「どうして?」
「七五三の話をしたでしょう。昔は七歳の男の子は元服、つまり大人の仲間入りをしたんだ。
七五三、女の子を祝うのが二回というのは、男の子の元服の代わりなんじゃないかと思っている。
だからね。沙絵に縄化粧を施すよ。いいね。」
でも私が毎日写真を撮り、カメラのことを調べているのを知っているから、お父様は許してくれた。
今まで、嫌いだった誕生日が楽しみになった。
「お父様、今年も私を描いてくださるんでしょう?」
カメラをおねだりしたから、絵はなくなってしまったのかと心配した。
「いや、描くよ。小学生になったし七歳は一つの節目だからね。」
お父様の瞳が揺れている。
「沙絵着物を脱いで…」
去年は私から着物を開いてお父様を驚かせたのに、今年はお父様から脱ぐように言われた。
私が着物を掛けるとお父様が赤い紐を持ってくる。
多分、着物に使うものだと思う。
「あの本の女性のように沙絵を縛るよ。そして絵を描く。」
お父様の瞳は強く気持ちが変わらないことを伝えていた。
「どうして?」
「七五三の話をしたでしょう。昔は七歳の男の子は元服、つまり大人の仲間入りをしたんだ。
七五三、女の子を祝うのが二回というのは、男の子の元服の代わりなんじゃないかと思っている。
だからね。沙絵に縄化粧を施すよ。いいね。」